米金融政策によって大きく上下する日本株の価値
米国の金融政策によって、日本株の価値は大きく上下します。振り回されるよりも市場を読んで上手に投資するのがおすすめです。そのために必要なのは鳥瞰すること。今回は日本株の動きを米国金融引締から読み解いてみましょう。
金融引締が緩和されてくれば、リスクを取る雰囲気が高まり市場が活性化することが期待できます。米国では景気の上下に敏感なセクターが強さを取り戻しているため、投資への期待値は悪くないと言えるでしょう。
円安に惑わされない市場の見方を身につける

現状、日本企業は円安が進み、市場は堅実・底硬い方向性に推移しています。年末商戦が隆盛して盛り上がることで、世界的に見ても株価が戻る可能性が高いでしょう。業績の良い銘柄や株主への還元が強い銘柄を進んで購入することで上がり調子に乗るのが狙い目かもしれません。
ですが、視点を変えれば米国株は昨年九月の大幅な下落によって割安感を得ていた状態から一転、業績の悪化や株価の急騰など景気によってそれを失ってしまったため、上昇する余地は非常に狭いという考え方もあります。インフレによって頭打ちになった株価に金融引き締めによる市場の鈍化などか加わり、先進国株は急反発したものの、利上げの継続によって市場の動きが停滞することは間違いないということです。その視点からすると、日本株は短期的には米国株につられて上昇する可能性もあるものの、経済再開からの成長要素が見つからず保有にはリスクが伴うと予想できます。
昨年度の米国株の動きから予想できる方向性
2022年の米国株投資は円安に救われた部分があります。米S&P500種株価指数の配当込み年初来投資成果は17%以上の下落してしまいましたが、円安によって円建てでは6%の上昇がありました。2023年に注目するべきなのは円安の主要原因である米国の利上げと、日本の貿易赤字の大幅な拡大です。これが終了して円高に向かってしまうと、逆に外国株などの保有に為替差損が発生する可能性があります。

また、このまま米国株の軟化が続いてしまった場合、来春には利上げの打ち止めされることが予想されます。賃貸や家賃の上昇によってインフレが起こり続けてしまった場合、利下げへの転換も難しくなり景気の後退が長期化・慢性化してしまう恐れもあります。過去数十年の経験則から見れば、景気後退入りでの半年間ではS&P500は平均8%以上も下落します。
まとめ 投資だけではなく安定収入を並行して
以上のことから、2023年には引き続き、リスクを抑えた投資を戦略化する必要があるでしょう。投資のようにリスクを取る副収入だけではなく、ゼロベースで始められる副業を並行して行うことで収入の安定化を図る戦略がおすすめです。例えば2022年におすすめしたset-ezという副業では、アプリによって完全自動化した収入を得ることが可能です。このような副業を始めることで、時間と収入を確保して投資への戦略を強化するのが賢い選択肢といえるでしょう。副業には怪しい詐欺まがいのものもあふれているため、クチコミをしっかり精査しながら新しい収入の柱を探してみましょう。